天下人・秀吉が
愛する人の名をつけた
祢ざめ家。
祢ざめ家の名をつけたのは、
天下統一を成し遂げた豊臣秀吉。
秀吉が、母の健康を祈願するため、
朝早く伏見稲荷大社を訪れたときに、さかのぼります。
参拝を終えた秀吉が休憩しようとしましたが、
早朝のため、どのお店もあいていません。
ただ当店だけが店をあけており、
ここでお茶を飲んだ秀吉は、たいそう喜んだそうです。
そこで秀吉は、
店に「ねざめや」という屋号をつけ、
しかも「ね」の文字には
妻の“祢々(ねね)”の「袮」を与えました。
500年経った今でも、袮ざめ家は変わらず、
この地で伏見稲荷大社の参拝客をお迎えしています。